お客さんの気持ちを敏感に感じ取る


会話の基本は、相手に共感してもらうことです。
ただしゃべるだけ、ただ聞くだけ、これが会話なら誰も苦労なんてしません。会話が難しいのは、自分とは違う人間に共感する必要があるからなんですね。
キャバクラ嬢は、この相手に共感する能力を身につけられるかどうかで、成績やお給料、そして人気が変わってくると思っておきましょう。

お客様に共感するには、どうすればいいのでしょうか。
それにはまず、相手の気持ちを敏感に感じ取るという作業が必要になってきます。
相手の話す内容はもちろん、話し方、言葉の使い方、テンション、表情、雰囲気、身振り手振りなどから、どのような感情になっているのかを感じ取らないといけません。

嬉しければ笑顔になるはずだし、落ち込んでいれば声も小さく表情も暗いはず。
相手が笑っているのに、キャバ嬢が暗い表情をしていたらおかしいですよね?
そうならないように、相手と同じか似たような雰囲気を作り上げることで、お互いに共感することができて、「この人は自分のことをわかってくれている」と感じてもらうことができるわけです。

相手が誰かに対して怒っているときは、「すぐに怒る人キライ」と相手を否定するのではなく、「私もそういう人は苦手」と共感してあげましょう。
その後で、「でも怒ってばっかりいると体に悪いから、何か楽しい話してください」と切り返せば、相手に共感しつつトークテーマも変えることができます。

同じことを繰り返すだけでも効果アリ


どうしても相手の話している内容がわからない、共感できないというときは、男性の発した言葉を自然な形で繰り返してみましょう
これだけでも“共感してもらっている感”を相手に持ってもらうことができるんです。

「今日、会社の上司に怒られちゃってさ」と言われたら、「今日、会社の上司に怒られちゃったんですか?」と繰り返すと、相手は「この話、続けても良さそうだな」と感じ、話を次々と展開させることができます。
これはもちろん、共感してもらえていると男性側が感じているからです。

「昨日、ゴルフ行ってきたんだけど」に対しては、「ゴルフやられるんですね」という感じでもOK。
とにかく相手の発した言葉やワードを繰り返すだけなので、特別難しいテクニックではありません。
でも、丸々繰り返すことを続けすぎると不自然なので、そこは臨機応変に単語だったり文章だったり語尾だったりと、繰り返す部分を変化させていって、ナチュラルに共感していると思わせるように工夫していきましょう。